2013年11月28日木曜日

第17回日本精神保健・予防学会 報告


11月23日(土)・24日(日)、東京都千代田区・学術総合センターにて、

第17回日本精神保健・予防学会が開催されました。


笠井清登大会長のご挨拶より始まり、「精神保健・予防とは何か」という理念共有に向け、
HeALHealthy Active Lives)宣言」の解説がありました。

HeAL宣言とは、精神疾患を罹患した若者が、同時に身体的にも多くの問題をかかえることに注目し、身体ケアの重要性を啓発することを目的としています。


詳しくは、こちらをご参照ください。
「HeAL(Healthy Active Lives)宣言日本版 2013」配布資料



 

中学保健体育副読本



また、参加者には中学保健体育副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」が配布され、教育現場での予防・早期介入の重要性についてのご講演も多く行われました。教育現場における「メンタルヘルスリテラシー」をキーワードとして、その手法の普及や課題を共有し、三重県の中学校での実践も報告されました。

シンポジウム・理念共有セミナーは、医療・地域の取り組み、当事者・家族の貴重な体験談についても御講演され、精神疾患の早期介入にとどまらず、育児・思春期・労働・高齢等、多岐にわたる大変充実したプログラム内容でありました。


2日間の参加者は400名を超え、医師・メディカルスタッフの他、一般の方も全体の半数参加されておりました。


社会のしくみとしての精神保健・予防の実現を目指した理念共有、多職種および当事者との共同による実践的取り組みを学び、参加された方全員が、今後の精神科領域における「予防」の観点について、理解を深める機会になったのではないかと感じます。


精神保健や精神科疾患の予防にご興味のある方は、次回にも是非参加されることをお勧めさせていただきます。

2013年11月13日水曜日

全体会VTRをYouTubeにアップいたしました


去る6月29日に開催されましたこころの健康政策構想実現会議全体会の様子を収めました映像資料をYouTubeにアップいたしました。
皆様へお知らせするのが大変遅くなってしまい、誠に申し訳ございませんでした。

会当日の雰囲気や議論の内容をご覧いただけるものになっております。
ご参加いただけました方々は、今一度会当日を思い出していただき、ご欠席されました方々は映像にて全体会を追体験していただければと思います。





プログラム

① 報告 当会のこれまでの取り組みについて       岡崎 祐士(共同代表) 
 
       http://youtu.be/ltXMZUTHzz8     

② 情報共有 精神保健福祉法改正案などについて   小池 進介(事務局)

       http://youtu.be/vZCdSkMFxfc
 
 
③これからの当会の取り組みや方向性について     福田 正人(共同代表)
 
       part①   http://youtu.be/NitIiQQZkCQ
       part② http://youtu.be/OYUJvpcWWJ8
 
  
④世田谷区の取り組み                     山崎 修道(事務局)
 
  part①  http://youtu.be/YkOd0X9gykQ
     part②  http://youtu.be/kiEDeRncbHE

   
 
  
⑤被災地での取り組み                門脇 裕美子様(宮城県東松島市

  
  

 part① http://youtu.be/jrMksOHR7I0
 part② http://youtu.be/cjkCoveHZj4
 part③ http://youtu.be/G72e_ktdtiI 
 

 
⑥地方議会 意見書採択の動き                氏家 憲章

 
 
 

 part①  http://youtu.be/HnwvAGJqTiU
 
   part②  http://youtu.be/MV7xpZiOboU


⑦質疑応答・報告


 part①  http://youtu.be/fGe0IkKx4TU
 
   part②  http://youtu.be/KzZQcn939f8
 
   part③  http://youtu.be/6lsPFsRpy90
 
   part④  http://youtu.be/BFIv4tmuGa0      

こころの健康政策構想実現会議 関連記事のご紹介


冬に向かってだんだん寒くなってまいりましたが、 皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
前回に引き続き、こころの健康政策構想実現会議の関連記事を紹介させていただきます。


愛媛大学法文学部論集 総合政策学科編 Vol33, p.197-221

精神の「健康」という「標準」について―職場における精神病者の自己決定権

笹沼朋子氏 (2012年9月29日)


こちらのURLをクリックしてください。
http://iyokan.lib.ehime-u.ac.jp/dspace/bitstream/iyokan/1685/1/AN10593675_2012_33_05.pdf


2008年の「特定健康診査制度」導入。2011年の「労働安全衛生法改正案」策定。
現在、日本の健康政策は、精神の標準を設定すべく邁進している。

本稿では、精神的健康という「標準」から外れた労働者に対する差別について、事件判決を挙げて問題を提起しています。
 DV、不登校そして路上生活者といったあらゆる社会問題の「基礎」はこころの健康の問題であり、
国や政府が政策として優先して取り組むべき課題と主張している「こころの健康政策構想実現会議」の提言についても述べられております。


この他にも関連記事をご存知の方は、事務局kokoro.kenko@gmail.comまで
お知らせいただけますと幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。